雨量計とはどのような機械?仕組みなどを解説

雨量計とはどのような機械?仕組みなどを解説

雨量計とはどのような機械?仕組みなどを解説

雨量計の仕組み



雨量計というのは、名前の通りに雨の量を量るための機械なのですが、「どのように使用するのか」「どのような仕組みになっているのか」までは知らないという人が多いでしょう。主に気象観測のために用いられているので、一般の人が頻繁に使うということはありません。そのため、どのような仕組みで雨を観測しているのかまではわからないでしょうが、一般的な「転倒ます型雨量計」の内部は3構造になっているのです。この3つの構造がきちんと機能していないと、きちんと雨量を測定することができません。

1つ目は受水口なのですが、この受水口に水が溜まることによって雨の量が量れるようになっています。簡単に言えば雨が降り注いでくるところで、この受水口に水が溜まらないと、雨量を測ることができません。受水口に溜まった水はどうなるのかというと、この水は下にある漏斗という場所に落ちてきます。三角形のタンク状になっており、じょうごのような形をしているのが特徴です。この形によって水が1ヵ所に集まるようになり、水を測る転倒ますという場所に水が送られています。

転倒ますで雨量を測るのですが、一定の量が溜まることによって倒れるような構造になっていることから、転倒ますと呼ばれているのです。一定の量というのは、使用する種類によって変わってきます。通常は0.5ミリの物と、1ミリの物があります。1ミリの転倒ますを使用した場合、5回転倒すれば雨量は5ミリ、10回転倒すれば雨量は10ミリと言った感じで測定できるのです。雨量計の内部というのはこのような構造になっているのですが、最近は強い雨が多いため、1ミリの転倒ますを用いることが多いでしょう。



雨量計の設置に適している場所



雨量計は設置に適している場所と、適していない場所があります。適している場所というのは、風の影響を受けにくい場所です。なぜ風の影響を受けてしまう場所は適していないのでしょうか。雨量計というのは、降った雨が受水口という場所にはいらなければ計測することができません。しかし、風が強いと雨が風によって流されてしまい、本来受水口に入るはずだった雨が入らなくなってしまうのです。だからこそ風の影響を受けにくい場所に設置しないと、正確な雨の量が量れなくなってしまいます。

もちろん風の影響を受けなければ、どこに設置しても問題ないというわけではありません。風の影響を受けないだけではなく、建物や樹木などの障害物がない場所に設置する必要があるのです。ちなみに、上空45度の場所に建物や樹木がない場所が適正だと言われています。さらに、10メートル四方には何も障害物がない場所が望ましいのですが、都心部でも比較的このような条件に合っている場所はあります。しかし、10メートル四方に何もない場所であっても、風の影響が受けにくく、上空45度の場所に障害物がない場所というのは難しいと言えるでしょう。

では、他にも何か雨量計を設置する上で注意するべきことはあるのでしょうか。それは受水口の場所をできるだけ低くするという点です。地面から50センチほどの場所に受水口があるのが最も望ましいと言えるのですが、なかなかこのような条件に合う場所はないでしょう。基本的にはこのような条件を満たしていればよいのですが、あくまで理想の場所なので、地域によってはこれらの条件を満たしていない場所に設置されることもあります。



貯水型の雨量計



雨量計の中には、転倒ます型と呼ばれている種類が存在しているのですが、他にも「貯水型」と呼ばれている雨量計が存在しています。どのような特徴があるのかというと、受水器に集められた雨水を雨量ますと呼ばれているタンクに移して測定します。このようなタイプだけではなく、もう1つのタイプがあるのですが、それは雨水の重さで記録するペンを動かすタイプがあります。ぜんまいなどの動力を用いているタイプで、「貯水型自記雨量計」と呼ばれています。

最初に紹介したタイプは、貯水型指示雨量計と呼ばれています。いろいろな特徴があるのですが、雨量が0.1ミリから計測することができますし、安い値段で購入できるというメリットがあります。簡易的な作りになっているのですが、雨水を排水できる機能を備え付けている種類もあるので、このような種類の物であれば、長期間の雨量を観測することもできるのです。通常は1度溜まった水を、人の手によって排水しています。

現在ではどんどん技術が発達していますが、それでも全く雨量の誤差がないというわけではありません。気象関連の企業や気象庁などでも用いられているのがレーダーを用いて観測するタイプです。レーダーのタイプが最も正確に雨量を測定できると言えるでしょう。しかも、半径200キロメートルから300キロメートルまで測定が可能になっているので、一部分の雨量しか測れないタイプに比べて、かなり優れているのです。風や建物などの影響も受けにくいというメリットがあるのですが、今後はもっと技術の発達により、正確無比な雨量計が作られていくでしょう。





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